競技ダンスとは?

ダンスって?

皆さんはダンスと言われたら、何をイメージしますか?
バレエ?コサック?ヒップホップ?それとも宝塚?
違います。我々東京工業大学舞踏研究部がやっているダンスは上に上げたようなダンスではありません。「競技ダンス」なのです
競技ダンスといってもよく分からないと思いますが、社交ダンスを想像して頂ければ大体合っています。そう、男女がペアとなって音楽に合わせてエレガントに踊る、あの社交ダンスです。

社交ダンスとの違い

社交ダンスが社交を目的としているダンスであるのに対し、競技ダンスとは技術を競うもので競技会(コンペ)において競われます。
映画『Shall we dance?』やテレビ『ウリナリ社交ダンス部』などでメディアにも取り上げられ、そこで知った方もいるかもしれません。国体にも競技として加えられそうなところまで来ています。
競技ダンスは、リーダー(男性)とパートナー(女性)が2人1組(カップル)となって踊り、その芸術性や美しさなどを競う、まさにスポーツです。
どうでしょう、何となくイメージはつかめたでしょうか?

競技会で踊る種目

ここからは少し専門的な話になります。
競技ダンスには、大きくモダン(スタンダード)とラテン(ラテンアメリカン)にわかれており、それぞれ4種目ずつ、全部で8種目のダンスがあります。 

<モダン(スタンダード)> 
男女が組んで踊ります。
  • ワルツ
  • 3拍子の円舞曲にあわせて優雅に踊るダンスです
  • タンゴ
  • シャープさが必要とされる情熱的なダンスです
  • スローフォックストロット
  • 自然で流れるような流麗なダンスです
  • クイックステップ
  • 別名ランニングステップともいわれる軽快なダンスです
<ラテン(ラテンアメリカン)> 
基本的に男女が離れて踊ります 
  • チャチャチャ
  • 明るく弾けるような音楽で踊る楽しく華やかなダンスです
  • サンバ
  • 早いテンポのブラジル音楽で踊る、明るく、激しいダンスです
  • ルンバ
  • スローテンポのまといつくようなラテン音楽で踊る魅惑的なダンスです
  • パソドブレ
  • スペインの闘牛をイメージした力強く、迫力のあるダンスです
<FM(フォーメーション)> 
4~8カップルが2~4種目をメドレーでラインを構成しながら踊り、構成や統一性などを競う団体で表現する競技です。東日本ではスタンダード、西日本ではラテンが踊られます。

競技会の規模

競技会に出場する大学は様々で基本的には関東の大学が出場することになりますが、国公立だけ、東京六大学(早慶東法明立)とそれ以外、Ⅰ部校/Ⅱ部校に分かれたり、と競技会によって出場する大学は様々です。
また、年に2度ある全日戦ではなんと日本中の大学が夏は大阪、冬は関東に集まり日本一を争っています。
競技会にもそれぞれ特色があるのです。

競技会について

競技ダンスはひとつのフロアで複数のカップル(組)が同時に踊ります。フィギュアスケートのような技術点・芸術点のような絶対的な審査項目はなく、総合的な視点から他のカップルとの比較によって審査員が点を付けていきます。審査員の数は7人以上の奇数にするのが一般的ですが、小さな競技会では3人程度の場合もあります。

競技会は一次予選から始まります。競技者は各種目の予選で、10カップル程度(フロアの大きさに依存)に分けられたヒート表を確認し、そのヒート表に基づきフロアに入場します。
各ヒートにでは、約1分10秒から2分間程度の音楽がかけられ、その音楽に合わせてダンスをします。複数の競技種目がある場合はこれを繰り返します。
予選及び準決勝ではチェック方式にて審査が行われます。審査員はフロア上の各競技者の背番号を確認し、次の予選に進むカップル数分のチェックを各カップルに割り当てていきます。このとき、同一種目の同一カップルに複数のチェックを割り当てることはできません。
次の予選には審査員からより多くのチェックをもらった順に次の予選規定カップル数分が選抜され、選抜されたカップルは次の予選に進むことができます。
予選全体で各審査員、各種目のチェック総数は決められ、この総数を超えなければ審査員はヒート毎にチェックを増減させることができます。そのため、各ヒートで実力差がある場合は実力差に応じてチェックの数を増減することで調節が行われます。
さらに、ヒート間の公平性を確保するため、ヒート表を作成する段階でコンピュータでランダム化するヒートシャッフルが行われています。(同じ大学の選手が同一のヒートになるべくならないように配慮しています。)

各予選ごとにカップルを残す数が決められているので、参加組数によって予選の回数は異なります。何度も予選を行い、上位選手を絞り準決勝には約12カップル、決勝には約6カップルが進むことができる。

決勝戦ではスケーティングシステムという審査方法を採用しています。予選とは違い審査員は各カップルに順位を付けます。また決勝では規定のフィガー(演技)を行う競技会もあります。

順位が決まった後、上位入賞者によって踊られるダンスはオナーダンスと呼ばれます。

審査基準、審査員資格、予選毎の最小時間間隔、服装規定等、細かい規則は地区によって異なります

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